エクアドル国キト市にて土砂災害早期警報伝達を含めた避難訓練が実施されました
弊社は、JICAより業務委託を請けて実施中の “エクアドル国土砂災害リスク減少能力向上プロジェクトプロジェクト”において、コミュニティーを対象に土砂災害早期警報伝達を含めた避難訓練を実施しました。2024年9月27日に、キト市サンタ・ロサ・デ・ポマスキ地区で実施した訓練にはおよそ100名、2024年10月5日に、キト市ラ・ガスカ地区で実施した訓練にはおよそ300名が参加しました。

避難訓練に参加した住民
避難訓練に向けて、パイロットコミュニティに対して、自主防災組織の能力向上と活性化のため、土砂災害のメカニズム、早期警報、避難のためのタイムライン作成等に関する数々のワークショップを実施し、自主防災組織にヘルメット、ベスト、メガフォン、救急箱等の資機材も供与しました。避難訓練は、住民の避難行動促進のみならず、プロジェクトで設定した早期警報の閾値雨量や、各警報レベルにおける市役所からの情報発信と、自主防災組織との情報交換の流れ、また住民への早期警報伝達の流れが適切であるかについて確認するために実施されました。これらの活動は、カウンターパートであるキト市リスク管理局や、早期警報を発信するキト市危機対応委員会等と協働し、実施しました。
避難訓練当日の様子は、エクアドルのメディアでも取り上げられ、この経験は、住民の土砂災害・早期警報に関する防災意識向上、またキト市における早期警報発信能力の向上に役立てられます。

住民避難の様子

避難場所に避難した住民の様子

避難訓練評価会の様子

自主防災組織リーダーによる閉会の挨拶

避難訓練運営メンバーによる集合写真