海外水資源事業
Overseas Water Resources Business

水の世紀、持続可能な 水資源利用を目指して
21世紀における国際社会の共通課題として認識されている水問題は、水不足・水汚染・水紛争などを包摂する概念として定着しています。「水の世紀」という言葉は、1995年の世界銀行副総裁イスマル・セラゲルディン氏よる「21世紀は石油に代わって水が紛争の原因となる」との警告から発生しました。すなわち、「21世紀は水の世紀」という概念は、水問題への理解と解決なくして世界の平和は訪れないという考えが根底にあると言えます。
ESSは、その解決に向けて、給水事業、水資源開発・管理事業、流域環境管理事業の3つのコア事業の展開により、世界の水問題へのトータル・ソリューションを提供することをミッションとしております。
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給水事業
SDGsのターゲット6.1「2030年までに、すべての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ平等なアクセスを達成する」を実現するため、各国は給水事業の推進に取り組んでいます。 開発途上国では、施設整備の財源の不足に加え、給水の法律、制度や、給水開発を担う行政組織の能力の不足が、給水事情改善の障害となっています。 ESSは、ハード及びソフトの両面において、効率的かつ持続的な給水インフラ開発技術の向上支援を行っています。
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水資源開発・管理事業
開発途上国では、都市部、地方部の双方において、給水普及率が50%以下である場合が少なくありません。その原因の1つに、水源開発の困難が挙げられます。 今後、給水普及率を向上していくためには、局所的に存在する地下水の開発、地下水資源の保全、地下水源と表流水源の併用等、より高度な水資源開発技術が必要となります。 ESSは、地域の水資源利用の最適化と持続的な水源利用のための、水資源開発・管理の技術を提供します。
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流域環境管理事業
過剰な都市用水の使用や、未処理排水の増大は、健全な水循環のバランスを崩し、利用可能な水資源の急速な減少をもたらします。SDGsのターゲット6.5では、「2030年までの、あらゆるレベルでの統合的な水資源管理の実施」が挙げられており、給水、排水、農業用水等の全ての水利用者が協働し、流域毎で統合的な水資源管理を行うことが喫緊の課題となっています。ESSは、いち早く開発途上国での統合的水資源管理体制の構築に取り組んでおり、その技術により、流域環境保全の推進に貢献しています。