2022年9月11～15日にデンマークのコペンハーゲンで開催された第12回IWA（国際水協会）世界会議・展示会に、弊社社員（末永次長）とJICAプロジェクトのカウンターパート（Md. Saifur）が参加し、プロジェクトの成果を発表しました。プロジェクトは2015年から実施されてきた「バングラデシュ国公衆衛生工学局総合能力強化プロジェクト」であり、現在フェーズ2の活動が進行中です。
フェーズ1の活動成果の一つに「水資源ポテンシャル図」の作成があり、フェーズ2ではそれを全国に普及させることを目標に作業を進めています。「水資源ポテンシャル図」は、地下水ヒ素汚染問題や地下水位低下などの地域的な技術的困難要因を考慮して、適切な給水施設を計画できるように作成されたものであり、その成果と課題を発表しました。
　途上国において、地域の水理地質・水文・水質条件などを考慮して持続的な給水施設を建設することは、安全な水供給実現のために避けては通れない課題です。今回のIWAでの発表で、世界各国の水資源問題に取り組む技術者などと意見交換をすることができ、大きな収穫がありました。バングラデシュでカウンターパートと協議しながら創り上げられた「水資源ポテンシャル図」の考え方が、安全な水を得ることができない多くの国で参考となることを期待いたします。

掲示されたポスター

会場の様子

カウンターパートのSaifur氏

ポスターの内容を発表する末永次長