2022年2月11日にスーダン共和国の白ナイル州保健省より感謝状が届きました。「州水公社運営維持管理能力強化プロジェクト」ではコロナ期における緊急支援の一部として、白ナイル州のタンダルティ病院とエルシディーグ病院の劣悪な給水施設の改善と衛生啓発の支援を日本からの遠隔で実施してきました。2020年3月より世界的な感染拡大が続いていているCOVID-19の感染対策としては、当初から「マスクの着用」、「手洗い」や「うがい」が推奨されていますが、スーダンの地方部においては、一般家庭はもちろんのこと、病院や保健衛生施設でさえ飲料水は安定的に供給されていません。今回、プロジェクトの活動により、白ナイル州内の中核的な地方病院の給水施設が改修され、病院内の衛生環境が大幅に改善したことに対して、白ナイル州保健省からプロジェクトへ感謝の意が伝えられました。

アフリカをはじめとする多くの途上国では、病院や学校等に安定した給水サービスが実施されていないことが多く、このことが感染症の拡大の大きな原因となっています。今後の水供給プロジェクトにおいては、感染症対策を念頭に置いた、医療や衛生分野との横断的なアプローチが益々重要となるでしょう。

改修前の高架タンク
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改修後の高架タンク及びソーラーパネル

水の出ない病院内の洗面台
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新たに設置された洗面台により手洗いが可能となった