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非破壊調査

Non-destructive Exploration

オーリス(AURIS) 高周波衝撃弾性波法

オーリス(AURIS)高周波衝撃弾性波法とは

  •  鋼製ハンマーの打撃により衝撃弾性波を入力し、高周波領域を共振周波数に持つAEセンサーで受振するシステムにより、杭先端等からの反射波を検知し構造物の寸法、形状を探査することができます(反射法)。
  • また、コンクリート構造物の弾性波速度(Vp)を計測することにより、コンクリートの健全性を診断することができます(透過法、表面2点法)。
  • 基礎杭、橋台、堰堤の根入れ長調査やひび割れなどの損傷調査、橋桁や支柱等のコンクリート健全性調査、グラウンドアンカーの健全性調査等に適用できます。また、ダム堤体、法面のアンカー工等の足場が無い場所でもロープアクセスにより対応できます

非破壊調査システム・オーリスは、(財)先端建設技術センターにおいて先端建設技術審査証を取得した技術で(平成93月取得)。

※ ㈱地球システム科学は、一般社団法人オーリス技術協会・正会員としてオーリス調査技術の向上に業務を積極的に推進しています

オーリス調査では、まず計測対象物に直径1cmほどのセンサーを取り付けます。その近傍を鋼製のハンドハンマーで打撃し、弾性波を発生させます。
ハンマ―の大きさは150g~1kgまで、計測したい長さ(深さ)によって決定します。
発生させた弾性波は対象物の端部や亀裂等の物性が異なる箇所から反射します。
弾性波の発生から反射波が表面まで戻ってくるまでの時間をオーリス(測定機器)で計測することにより、反射波の発生位置までの長さ(深さ)を推定します。

擁壁形状・寸法調査
(反射法)

グラウンドアンカー健全性調査
(反射法)

PC杭根入れ調査
(反射法)

堰堤健全性調査
(透過法起振側)

ダム堤体健全性調査
(反射法)

H鋼根入れ調査
(反射法)

反射法

反射法とは、杭長やひび割れ、構造物の形状、打継面を探知することを目的とした探査手法です。

対象物に受振センサーを取り付け、近傍を鋼製ハンマーで打撃し衝撃弾性波を発生させ、端部やひび割れ等の物性が異なる箇所からの反射波をセンサーで検知します。衝撃弾性波の発生から反射波がセンサーに戻ってくるまでの時間をオーリス(測定機器)で測定することにより、反射波の発生位置までの長さ(深さ)を推定します。オーリスでは、最も卓越して反射する特定の周波数範囲を選択し受振できます。また、高い指向性により構造物端部やひび割れからの反射波を確率良く検知することができます。

【反射法探査模式図】

【反射法探査波形図】

【反射法探査例】

【探査波形例(H鋼)】

透過法、表面2点法

透過法、表面2点法とは、コンクリート構造物の弾性波伝搬速度Vp)計測し速度値から健全性を把握することを目的とした探査手法です。

任意の断面や測線上に受振センサーを2つ付け、衝撃弾性波の到達を精度よく計測し伝搬速度を求めます。コンクリートの劣化、空洞、ジャンカ、ひび割れ、不連続面等がある場合には、伝搬経路上の弾性波速度が低下します。得られた伝搬速度と圧縮強度には相関関係があるため、コア圧縮強度と伝搬速度の関係推定式を用いて、対象部位の状態や健全性を評価することができます。

【透過法概念図】

【透過法探査例】

【表面2点法概念図】

【表面2点法探査例】