1. HOME
  2. 事業案内
  3. 非破壊調査
  4. ミラ(MIRA)超音波トモグラフィー法

非破壊調査

Non-destructive Exploration

ミラ(MIRA) 超音波トモグラフィー法

ミラ(MIRA)超音波トモグラフィー法とは

  • ミラとは、鉄筋コンクリート等減衰の大きい材料内部の鉄筋、空洞やジャンカ等の検出を目的として、超音波トモグラフィー法を用いて開発された非破壊試験装置です。(独 Acoustic Control Systems 社製)
  •  桁、支柱、床版等の鉄筋、埋設管(塩ビ等)の探査、ジャンカ・空洞の探査、ひび割れ深さの調査等に適用できます。透過力の高い横波を用いることで、約2mの厚さまでの構造物に適用できます 。
  • ミラ本体には、48個(4列×12列)のアレイ型センサーが配置され、12CHの素子が、自動的に高速で切り替えられて数多くのデータを採集します。このデータをもとに反射時間と設定された横波伝搬速度から、試験装置のソフトウェアによって、トモグラフィ画像(逆解析断面画像)として内部の鉄筋、配管等を即時に表示することができます。また、発振周波数は可変であるため(25~85KHz)、対象に合わせて探査深度・精度を最適化することができます。

MIRA ディスプレイ画面

MIRA 裏面センサー

探査原理

ミラ本体には、48個(4行×12列)のアレイ型のセンサーが配置されています。CH1から超音波を発振し、残りのCH2~12で受振します。次に、CH2から超音波を発振し、残りのCH3~12で受振、・・・と順に超音波横波の発振と受振を高速で切り替えながら行うことで、66通り(11+10+…+2+1)、1056経路(66×4×4)の信号を受振します。

【適用事例:床版の鉄筋探査】

コンクリート床版の鉄筋探査。深度100mm、200mmに鉄筋のエコーが表示された。

【適用事例:トンネルコンクリートひび割れ探査】

トンネル天頂部のひび割れ探査。水色の点が113mmまで連続し、ひび割れ深さと推定される。
また、438mmにコンクリート底面の反射が表示され、コンクリート厚が分かる。

【適用事例:トンネルコンクリート健全性調査】

ダム監査廊・プレキャストのひび割れ把握、プレキャスト型枠と内部コンクリートの状態
把握を目的とし、3D解析画像を生成。